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by jessicayoko


「長い散歩」

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<ストーリー>
心に傷を負った初老の男・安田松太郎。人生に絶望した松太郎は、ある日ひとりの少女に出会う。ダンボールで作った羽をいつも背中につけている少女・サチは、母親から虐待を受けて心を閉ざしていた。松太郎は、サチの中に自らの贖罪の道を見出し、サチを救い出して旅に出る。松太郎とそしてサチにとって、「再生」の象徴である「青い空と白い雲」が見える山へ……。しかし、それは「誘拐」と見なされ、捜査の手がふたりに伸びていく。ふたりは「青い空」を見ることができるのだろうか……。
<キャスト>
緒方拳・高岡早紀・杉浦花菜(子役)・松田翔太(松田優作の次男)ほか

友人に誘われ、奥田瑛ニ監督の映画「長い散歩」を見てきました。
2006年モントリオール世界映画祭3冠受賞の作品です。

ものすごく悲しい話で、
ちょっと長すぎたけど期待していた以上にいい映画でした。

ただ、わたしとしては、
子役が天使の羽をつけっぱなし っていうところと
「天使のパンツ」って歌がなんとなく良くない気がしましたねー。
羽については、現実離れして陳腐になってしまった というか、
「いい加減はずすよねー、普通」みたいに思えて。
あと、「天使のパンツ」という歌の中の
「パンツ」って言葉の響きが、
なんとなく、そぐわないというか・・。
シリアスな物語に没頭しているのに
その響きに邪魔されると言うか・・・。
気になったのは私だけでしょうか?

俳優については、
緒方拳はもちろん、松田翔太の演技も新鮮で魅力的でした。
あと、面白いな!と思ったのは脚本のことです。
幼児虐待という重いテーマのこの脚本は奥田瑛ニ原案のもと、
奥田瑛ニの長女、次女、奥様の安藤和津の合同執筆なんだそうです。
(クレジットの「桃山さくら」は3人の頭文字をとったもの。)
家族の結束が固いですよね。
ちゃんとパパの仕事を尊敬しているんですね!!
と、いうことは多分、安藤和津さんがしっかりしているんでしょうね~。
よほどご主人を愛しているんですね。ステキ~

今まで、「奥田瑛ニ」って若いコと浮気ばっかりして
家族を省みないタイプかと思っていたけど
こんな作品を家族でつくれるなんて・・!
と見直してしまいました。

幼児虐待や貧困がテーマの邦画は、今までもいくつかみました。
「愛を乞う人」「誰も知らない」など。
こういう話はとにかく悲しすぎて胸が痛くなります。
私などは、本当にこんなことって現実にあるのだろうか?と
信じられないです。
どうして、子どもを愛さずにいられるのでしょうか??
不思議でなりません。

愛されたことが無いと、愛し方がわからないというけれど
こういう連鎖は止めなくてはなりませんね。
自分になにができるのかわからないけれど
何かしなくては・・・と考えさせられました。
by jessicayoko | 2006-12-26 15:45 | 映画・本など
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